伊東 林(62回)

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私にもできる身近のSDGs
「雨水タンク」の活用
                               62回    伊藤    林                
《  雨・流せば洪水、ためれば資源  》

◇雨は生命の元

地球温暖化により、世界各地で異常気象・大渇水・大洪水・大火災が頻発に発生したり、日本でも集中豪雨・線状降水帯による長雨で被害が発生が増えています。
東京都では、豪雨対策基本方針を改定(H26)して、対策強化地域の調節池の整備・対策強化地区の下水道流下能力アップを定めました。
然し、世界では6億6300万人が安全な飲み水  を得られていません(2015年現在)。又、 アフリカの砂漠では、毎年雨期なると、動物の大群が命を懸けて湧水池へ何千㎞も大移動します。雨は生命の元です。
又、日本の被災地でも、身の安全が確保できた後、まず始めに生じる問題は、トイレ・生活用水・飲み水の確保です。 
 
◇都内の水道水

都内の殆んどの地域で、蛇口を開ければ、水は意気よい良く出てきます。
1年間に東京で使われる水道水は約20億トンですが、東京に降る雨は20数億トン(小河内ダム12個分)です。
    水道水を都内で使う為に、☆利根川・江戸川の上流の⛰️🚜森林を破壊し、住民を移転させ、大量のコンクリートでダムを造る。☆浄水場で殺菌処理等をして飲める水にする。☆浄水場の水を、沢山の機材・電力を使って🚰蛇口へ送るなどしています。都内の水は、 自然破壊や人手・お金・エネルギーを懸かけて作っています。

◇身近なSDG S (⑦⑪⑮)
    雨・流せば洪水、ためれば資源

私たちは、高価な水道水をトイレ・植木等の遣り水・散水・洗車・掃除等に使っています。この水を雨水に変えることで、水道料金の減額になります。(墨田区役所では、トイレの洗浄水の22.1%をまかなっています。)
又雨水を溜めることによって、雨水の流出抑制に協力できます。さらに地震などの自然災害で水道が止まっても、初期消火始めさまざまな用途に使えます。雨水の貯留・使用は、SDG S の取り組みです。
※⑦―エネルギーをみんなにそしてクリーンに、⑪―住み続けられるまちづくりを、⑮―陸の豊かさも守ろう   

◇手作り雨水タンク

雨水を使うには、雨水を溜めるタンクが必要です。専門業者が、2㍑タンクを6万円〜で販売しています。
昨年の12月に、両国高校附属中学校から、私が理事を務めているNPO法人    雨水市民の会   に「墨田区の雨水利用について」の出前授業の依頼が有りました。(私と仲間の理事で実施する予定でしたが、突然の体調不良のため交代してしまいました。)授業後のアンケートで、☆雨水をためてみたい。☆手作りタンクやりたい。が多数有りましたので資料を添付します。
実は私は20数年前から、会の担当として、小型で安価なポリバケツで、タンクを作る講習会を続けています。すみだ祭り(10月1日〜2日・錦糸公園)で実演を予定しています。

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